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日本語タイポグラフィの面白さ難しさ 言語学上の特質はともかくとしても、世界中の言語表記で一番面白いのは日本語だと思う。漢字とかなという、まったく性格の異なる文字体系を混在させて組み上げているのだから。英字までも日常的に入り込んできている。 縦組だけでなく横組でも組むことができるし、ルビを振ることなど音声にはない機能を付加することだって自由自在だ。さらに、ギリシャ文字やロシア文字など世界の文字を取り込むことも可能だろう。 タイプフェイスデザインの可能性も、組版の可能性も、どんどん広がっていく。実に面白いじゃないか。 それにしても、階層的な構造の漢字と、流動的なかなと、機能的な英字とを組み合わせようというのである。形態的には明らかに異なっているものだ。どのように調和させるかが、日本のタイポグラフィが抱える宿命である。 漢字の筆法でかなを書けばいいというものではない。かつて、明朝体の漢字に合わせて、同じエレメントを持ったかなをデザインする試みを行っていたが、ことごとく失敗に終わっているように思える。調和というのは難しいことなのである。 日本語タイポグラフィの面白さ難しさについて、漢字・かな・英字の組み合わせの可能性という視点から考察してみたい。 | ||||||||||||||||||||||